[枯山水]大仙院三尊石&斜め三石戦法
いつの日か開催される(されないなら自分が開催する!)「枯山水日本選手権」に向けた戦術論やメタゲームについて。
今回紹介するのは、メタゲームの中心となる「三尊石&斜め三石戦法」について。「三尊石&斜め三石戦法」とは、初手一列目上段苔からスタートし、三列目までを苔で埋め(この際つながりはあまり考慮しなくていい)、優良な砂地タイルを対戦相手に譲渡して徳を積み、立石(小)→立石(大)立石(小)とセット(ここまででタイル3枚と石3つで15点ゲット!)から、四列目中段と五列目下段に横石を置いてまとめるというもの(イメージ図は写真を参照)。
この戦法で石組みだけで最低22点が約束され、五列目を舟石にできたら25点、もし大仙院を配られていたら名庭園ボーナスと合わせて39点が手に入る。他の採点項目と合わせると、60点台は固く、70点、80点台も難しい話ではないという凶悪さ。では、なぜ「三尊石&斜め三石戦法」がメタの中心となりえるかについて補足しよう。
1苔タイルの不人気
枯山水のゲームの仕様上、苔タイルは砂紋が乱れるリスクが強く、初心者には特に敬遠されがち。そのため、初手苔から入ると、場の苔収集(みんなから苔を譲渡してもらえる)係となり、多少の乱れがあっても、苔点で回収できるし、砂タイルを他の三人に見せつけるだけで徳が積めて、一人で走ることが可能になる。

2苔カットへの対応も容易
中級者以上が相手になれば、初手苔から入れば「三尊石&斜め三石戦法」が見え見えで、苔収集は難しくなる。だが、苔が集まらない間に中段下段を埋めていればいいし、適当に強奪を仕掛ければ苔三枚くらいならなんとかなってしまうもの。多少スタートに出遅れたとしても、上段三連続設置の場合、禅僧の移動ボーナスがつくため、手番数もまくりやすい。そして、苔カットに走った他のプレイヤーは、抱え込んだ苔が邪魔で砂紋を乱して自爆することが多くなる。

3弱寺を引いたときの救済策
「三尊石&斜め三石戦法」は、大仙院と組むことで本領を発揮するが、他の弱い寺を引いてしまった場合、救済策として機能する。「弱い寺」とよんでしまうと偉い人達に怒られてしまうが、あくまでも枯山水というボードゲーム内の小さな世界での話だから大目に見てほしい。プライバシーの保護には配慮したいけど、瑞峯院や天授庵など、完成させるのが難しいにも関わらず、三尊石の15点よりも低い寺を渡されてしまったら、いさぎよく「三尊石&斜め三石戦法」から入っても構わない。
また、南禅寺も弱寺と目されがちだけど、この寺は「三尊石&斜め三石戦法」の凶悪さを理解しているわびさびマスターたちが相手なら大いに機能するできる寺だ(南禅寺高速ビート&三尊石&斜め三石戦法については追って掲載)。序盤は「三尊石&斜め三石戦法」から入って、盤面が苔争奪戦になりそうなら、南禅寺モードに切り替え、苔が容易に集まるなら「三尊石&斜め三石」に素直に走るという二段構えが非常に強力。

まとめ
ここまで書いたけど、枯山水をひたすらやりこんでいる人は現時点では数えるほどしかいない。
幸運にも枯山水を入手している方は、もうお気づきの人も多いけど、この「三尊石&斜め三石戦法」をお披露目して羨望のまなざしをまずは浴びてみよう。尊いわびさびも感じられる。そして、他の人が使うとなぜかまったく妨害もできず、良いように決められたり、しぶしぶエア大仙院しても勝てないことがあるもどかしさを味わってみよう。
その頃には、「打倒大仙院~高速南禅寺」とか「アンチ大仙院~約束されし光明院ビート」が発表されているはず・・・!

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