平日の昼間から7時間もみっちり枯山水をやりこんではっぴー☆ミ
参加者は、きむ、ハルキM氏、みゆきちゃんで3人戦×2&4人戦×6。これだけやりこんだのだから、僕らの徳は圧倒的に違いない。
というわけで、記憶が残っている最終戦でも書こう。敬称略なとこあるのはご了承あれ。

☆最終戦レポ
手番みゆき→きむ→ハルキM→ロボ猫
「普通の人と庭でいいや」まずは刺激の少ない坊主を見る。偉大な重森先生が威光を放たれている。勝負どころのタイル強奪を防げるし、とどめの1枚に対する強奪をカウンターしたらかっこいいのは間違いない。そして、寺をめくる。この日三度目の龍源院。名寺なんだけど、枯山水のボードゲームにおいては、中段に苔配置を縛られ、しかも斜め置きくらいしか伸びしろもない。
この日一回目の龍源院(with金森先生)は、エア大仙院のお披露目で、きむ大仙院(with雪舟先生)との苔や大立石の取り合いを制してぎりぎり一位。ただ、これはエア大仙院の恐ろしさを認知してもらうためのデモンストレーションみたいなもの。
二回目の龍源院(with賢庭先生)は、なんとか龍源院を作って、舟石&斜め置きで砂紋も乱さず61点を取るも、きむの三尊石を組み込んだ金地院(with金森先生)に72点という圧倒的な美しさを見せつけられて負けている。
三度目の龍源院。エア大仙院はもう通じないし、普通に龍源院を作ったところで、他のより強い寺に言わされることは目に見えている。たかが練習会だし、「ヨワイのひいたから仕方ないね!」と言い訳を準備するのは簡単だけど、ここが枯山水プロツアー@大仙院の決勝戦だったらそんなことは言えるのだろうか。龍源院をひく弱いくじ運を呪っていても仕方ない。もちろんエア大仙院はメタられているし、普通に作っても石組み&名庭園で21点しかとれないのだから勝てない。幸いにも配られた庭師は偉大なる重森先生。この日のために温めてきた秘策が、僕にはある。
初動はみゆきちゃんときむが順調にタイルセット。ハルキM氏は砂地のタイルをめくって譲渡提示。これに自分は迷わず飛びつく。自分は苔をめくり、ハルキM氏にお返し。
この序盤は重要な事実があるので、2点補足しよう。
一点目は譲り合いの高尚さ。普通にタイルを配置して徳を積むと、1枚&1徳になる(みゆき&きむ)。それに対して、譲り合うと、1枚&3徳になる(ハルキM&ロボ猫)。2徳あればタイル強奪可能だから、この時点でタイル換算すると前者グループと後者グループの間に1枚差ついている。石なら3点になり得る臥石対単なる置物横石の差である。
二点目はハルキM氏が苔を切望しているという事実。砂を手放してまで苔をおきたいのは、本家orエア大仙院か南禅寺あたりに絞られる。左上苔スタート自体は問題ないのだけど、本当に大仙院を持たれていると王者の枯山水で押し切られてしまうので、序盤ケアすべき対象はこの時点では徳の多いハルキM、時点で苔スタート1徳のきむとなる。砂配置のみゆきちゃんは放置でOK。
では、物語へ戻ろう。順調に砂地を広げ、二列目下段に舟石を配置するみゆきちゃんは上々の立ち上がり。みゆきちゃんとの譲り合いなどで初動のアド差を埋めつつ上段に苔帝国を広げていくきむ。初動こそ理想的なスタートをしたものの、苔を思い通りにめくらず、徳だけ積まれていくハルキM氏。「徳が高まり過ぎて強奪せずにはいられない・・・!」と溢れんばかりの人徳でタイル強奪の構えに。自分?早々に龍源院をあきらめ、一列目上段には横石を配置し、渦を受け入れる体制を作る。なかなか渦のパーツが揃わなかったり、二列目下段に舟石をセットしたいのだけど、タイルが埋められなかったり、ハルキM氏の溢れてる徳をケアしてタイルを保管庫において時が来るのを待つ。
こんな状況で最初にしかけたのがみゆきちゃん。石川先生の荒ぶる力で、ハルキM氏から丸苔(きむの強奪ケアで保管庫)、自分から普通の砂を奪い、一気に庭園を広げる。保管庫においておくのは無難な選択肢だけど、石川先生にいいようにいたぶられるのだけはどうしようもない。ケアしたいけど、つっこんだら溢れる徳の力を見せつけられ、つっこまないと荒ぶる力を見せつけられる。いとなやましきことなり。
きむは上段の苔帝国に大立石を着々と立てて、蓬莱山を築き上げる。ハルキM氏はタイルをある程度確保したところで、一列目下段に臥石配置(この時点で円通寺一択に絞られる)。上段には小立石を立てて、三尊石狙いの模様。自分は渦を譲り受けつつ、二列目下段に舟石を立てて、三列目上段に臥石を置く準備を整える。
では、ここで渦の補足。人気のないタイルには大変そうな苔、二枚渦があげられる。苔は蓬莱山や三尊石が組み込めるから庭が乱れても許せる。一方で二枚渦は上下に受けを縛るため、庭造りに制約ができる。しかも、乱れると致命傷になる(三尊石みたいに、庭が乱れていない人との9点差をとりかえす術がない)。ぎゃざでいうなら、三尊石や蓬莱山の苔戦法はパワーカードで相手をねじ伏せるソーラーフレアみたいな王者。渦集めはワンミス即死亡のパーミッションみたいな感じ。龍源院をあきらめる分、渦で点数をかき集める必要がある。また、渦の受け入れ先を主張することで、他のプレイヤーと交渉の頻度も増える。冒頭のハルキM氏との取引を受けたことからも、弱寺が勝負の場に参加するには、多少相手を利するとしても、取引回数そのものを増やしてアドを稼ぎ、一方で渦みたいなリスクも抱えて点数の上積みを狙う。これが龍源院の勝ち筋・・・と見た。
さて、順調な立ち上がりだったみゆきちゃんだが、「石の連続置きには苔も連続配置が必要」のルールを失念して、三列目で崩壊が始まる。そう、初心者を地獄に突き落とす・・・とまでは言わないけど、歴史的に見てもあの夢窓先生が作った西芳寺。西芳寺は完成させると15点入るし、寺の中に桂馬も組み込まれていて20点が約束されている。さらに、一段目上段に何か石をおければ、二段桂馬で都合25点が取れる。要するに、作りさえすれば勝ちを狙える良寺だ。一方で、三列目で縦に苔を連続配置することが求められ、中級者も上級者も頭を悩ます。そりゃ、観光名所の一つでもあるし、夢窓先生の伝説的な寺を我々凡人が簡単に作れるわけがない。もうまさに「偉人たちからの挑戦状」とでもいうくらいの難しさがそこにはる。
そんなわけでみゆきちゃんの西芳寺が瓦解し、実質脱落(斜め置きや舟石で点数の水増しは可能)。
そんな中でタイルのかき集めあいや強奪しあいを切り抜け、自分が15枚目のタイルを配置。徳の溢れていたきむが強奪をしかけるものの、重森先生の力で退けて庭造りは結末へ向かい始める。自分は三列目上段の臥石のあとは、横石二つで斜め置きを作り、二枚渦などをうまく組み込んだ完全砂庭園へ。
きむは上段に苔帝国を乱れなく完成させ、大立石を3連続で立ててたから20点確保。本当はさらに石を置きたいところだけど、ハルキM氏の三尊石や、みゆきちゃんの斜め置きで大立石が市場から売り切れ。五列目下段に石を置き、利休先生のワープで一列目下段にも石を置いて光明院を完成させる。
ハルキM氏は序盤無理な苔配置で大幅に減点されそうだったけど、小堀先生の模様替えを絡めていたから、きれいな苔帝国の上に三尊石を組んでいた。三尊石に斜め置きも組み込もうとしていたけど、残り手数が足りなくなって、五列目下段をあきらめ上段に石を立てて円通寺を完成させることに。
終盤には横石や小立石が不足したり、手数が足りなくて・・・ということが起こりがち。というわけで集計へ。
みゆき  石川西芳寺 47
きむ   利休光明院 56
ハルキM 小堀円通寺 60
ロボ猫  重森龍源院 66
渦で14点かき集められたのが勝因か。きむやハルキM氏に理想の庭園を実現されてたら逆転されてたけど、重森先生の強奪回避で一手分ゲーム終了の時を早めたのはきっときいているハズ。





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